岡山の家庭医の読書・勉強ブログ

岡山の家庭医のブログです。総合診療や家庭医療、哲学、ビジネス、いろいろ。

雑記

新年なのでポジティブもネガティブも含めて、今考えていることを率直に書く。

年が明け、2023年になりました。2022年を振り返ってみると、本当に目の前のことに精一杯だった1年でした。。。 2022年の簡単な振り返りと、年末年始の時間でできた内省を踏まえて、ポジティブもネガティブも混ぜ合わせた、今の率直な気持ちや思考をまとめて…

雑記:皿回しのように家庭医のポートフォリオを書く。

雑記。 総合診療専門医研修や新家庭医療専門医研修のポートフォリオ作成について。 ぼくはひとつのエントリーを一気に書き上げると言うよりは、いろいろなエントリー項目のポートフォリオをちょっとずつ書いていってます。皿回しのように同時並行で。 事例っ…

息抜きしながら生き抜く

この2ヶ月(特に今月)、色々と大変でございました。 自分が選んだ道が、いつの間にかだんだんと、自分のやりたくたいものになってしまいそうだったけれど、ちょっとした自分の認知の仕方を切り替えるだけで、やっぱり楽しいと思えて、頑張ろうって思えるよう…

結局、「好き」が一番長続きする(バンド「ポルノグラフィティ」への偏愛)

そうか・・・。 ポルノグラフィティのファンクラブ(loveup!)に入って、はや17年目か・・・。 非常に飽きっぽい性格の自分が、これほどまでに長くひとつのことを継続していけるのは、ポルノグラフィティが最初で最後かもしれません。 2004年にシスターがリ…

桜の苗木を植えるようなお仕事

桜の季節ですね。 桜スポットをいくつかまわってみたけれど、結局自宅近くが1番咲き狂っていて綺麗でした ふと思ったのですが、僕たちがみて楽しんでいる桜並木って、何十年も前の人が植えてくれた桜なんですよね。 桜の苗木を植えている人は、その桜が大き…

みんながもっと気楽に家庭医療学を学べたらいいのに。

個人的な関心もあって、私は哲学に関する書籍を手に取ることが多いです。 哲学の一般的なイメージといえば、「難解」であったり、「生活に役立たない」など、ネガティブな側面が思い起こされることが多いのではないでしょうか。 その一方、哲学を日常生活や…

【セミナーのお知らせ】「私のおすすめの一冊、教えます。」【これ、絶対おもしろいやつ】

今回はセミナーのお知らせです! 私が所属している、適々斎塾若手部会による企画です。 ******** 医学生・研修医向けオンラインセミナー「合水塾」 来る3月19日(土)、適々斎塾 若手部会企画 第3弾が開催されます! 今回のタイトルは・・・ 「私のお…

2021年を振り返る。

2021年も今日で終わり。1年間のまとめをここらでしておきます。 今年の目標確認 今年やったこと 来年の目標 今年の目標確認 去年末に掲げた2021年の目標と結果はこちら。 ■他人と自分を比較しない → これはだんだんとできるようになってきました。「こうなり…

記録を取る者は向上する。

近況報告 メモとおすすめノート 記録を取る者は向上する 近況報告 心を亡くすと書いて「忙(しい)」。 この1ヶ月はそんな期間だった。 10月から勤務地もかわり、環境の変化に対応することにエネルギーの大半がもっていかれる。自宅に帰っても、頭を使うような…

知れば知るほど、世界は白黒つけられないことばかりなんだと実感する。

ここ最近、「患者中心の医療の方法」第3版の翻訳書を用いた読書会に参加しています。 患者中心の医療の方法 原著第3版 作者:Moira Stewart,Judith Belle Brown,W Wayne Weston,Ian R McWhinney,Carol L McWilliam,Thomas R Freeman 羊土社 Amazon そのうちの…

「ゆっくり読む」って意外と難しい・・・

「読む脚力」が衰えている。 とある勉強会で、批判的吟味や論理的思考に関する話題があがり、そこでオススメされていた一冊を購入しました。 野矢茂樹先生の「新版 論理トレーニング」です。 新版 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ) 作者:野矢 茂樹 産…

総合診療専門医の数だけを増やしても無意味 (内科専門医と総合診療専門医のダブルボードの件について) ※2021/05/17追記

内科専門医と総合診療専門医のダブルボードの件について。 ドクターズマガジン5月号の記事によると、専門医機構は、内科専門医が総合診療専門医を取得する要件は、小児科や救急研修の追加履修で可能とする方針にするとのこと。 しかし本来、総合診療には具体…

私が数百人規模の企画運営に携わったことで得たもの(冬セミスタッフとしての振り返り)

ついに今年度の「若手医師のための家庭医療学冬期セミナー(通称”冬セミ”)」が終了した。私は昨年度に引き続き、全体講演の冬期セミナースタッフ(冬セミスタッフ)として参加した。 https://confit.atlas.jp/guide/event/jpcawinter16/top 無事に終了したこと…

2020年を振り返る。

2020年も今日でおわり。 今年はこのブログを始めたことがプライベートで大きな出来事でもあります。 深瀬先生のブログ記事で使われているYWT法で私も振り返ってみようと思います。 yamagatageneral.hateblo.jp Y:やったこと 臨床■2019年4月〜2020年3月:岡…

本当の目的を再確認する (コンフリクト・マネジメントの基本から)

関係各所でいろいろな対立や紛争が勃発している(なにか特定のものを指しているわけではありません)ので、私の知っているコンフリクト・マネジメントに関して。 対立が生まれると、お互いの意見と意見がぶつかりあい、議論が平行線になることは少なくありませ…

いい年になってもポケモンの映画を観に行ってしまう

雑記。このブログ、最近は全然医学のことを書いてません。 今回はポケモン映画について書き連ねます。 大人こそ、ポケモン映画を見に行くべき ここ4年間、ポケモンの映画は毎年観に行っています。 というのも、4年前からポケモンの映画はテイストが若干変わ…

専門医機構から突然「5万円払え」とメールがきた件について

現在総合診療界隈で話題になっている「5万円問題」に関して、当事者の総合診療専攻医である私の感じたこと・意見を述べます。 昨日(2020年12月17日)、突然専門医機構から下記のようなメールが届きました。 たしか、専門医機構・総合診療専門医検討委員会の大…

逃げるは恥だが役に立つ

学びのメモ。 今日はVoicyで最近ききはじめた「歴史を面白く学ぶコテンラジオ(COTEN RADIO)」の番外編から。 【番外編 #36】メンタルケア、どうしてる?(前編)【COTEN RADIO】 voicy.jp メンタルヘルスをテーマに話がはじまり、社会の価値観・倫理観の生…

効率的な勉強って?

雑記。 風のように過ぎ去っていった10月。気がつくと11月になっていました。 夏休み(というか冬)をいただいており、浮世離れした生活を送っています。皆さんおげんきですか?私は元気です。 今週は時間的余裕があることもあって、たくさんいろいろな本を読ま…

役割を演じる私たち

学びのメモ。 先日、著明な先生方の鼎談系配信にふと参加したところ、思わず様々な学びがあった。 医師と患者が演じている「役割」についてである。 「役割」ときいて、そういえばと思い出した文章があった。 25セント硬化のように、あなたは常に役割を演じ…

カルテ記載における引き算(『書くことについて』)

余白を作る 最近はラジオ的に「荒木博行のbook cafe」を通勤中に聞いています。 先日聞いた放送の中で、スティーブン・キングの「書くことについて」という本が紹介されていました。 書くことについて (小学館文庫) 作者:スティーヴン キング 発売日: 2013/0…

書くこと

雑記。 書くことは考えるということ。文字に起こすことによって自分の考えがまとまる。書きながら考える。そしてまた考えがまとまる。 どういった文章の構成にしていこうか考えていると、自分の考えをメタな視点で見ることができ、そして文字に起こされた自…

幸せについて本気出して考えてみた

前回投稿からちょっと時間が空きました。 今日は思うがままにどんどんと文章を書いてみました。 まとまりのない文章になりましたが、思いの丈をばーっとかけたので、ちょっとすっきり。 YESマン 最近、と言ってももう1年半近く経とうとしていますが、割と忙…

環境があなたを作る(読書記録:FULL POWER)

読書記録。 今回は「FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略」です。 一言でこの本の内容を伝えるなら、 「自分を変えたいなら、環境を変えろ」 ということです。 FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略 作者:ベンジャミン・ハーディ 発売…

余白をつくる (読書記録:ぜんぶ、すてれば」)

読書記録。 今回は「ぜんぶ、すてれば」という本です。 いわゆる自己啓発本にあたります。 ぜんぶ、すてれば 作者:中野善壽 発売日: 2020/04/17 メディア: Kindle版 著者の中野氏に関して、本の要約サイト「flier」のレビュー部分( https://www.flierinc.com…

なんか疲れているけれど学びを止めたくないとき、活字ではなく動画で勉強する

雑記。 最近、といっても1年位前から、動画を見る機会が格段に多くなりました。 なんか疲れていて読書をしても頭に入ってこなかったりして、だけれどもなんだか何もしないのももったいないしなと思ったとき、動画で勉強するようにしています。 動画の時代と…

構造的理解の4つのパターンについて(「イシューからはじめよ」)

読書記録 「読了した本を読み直して、学びを再発見」キャンペーンです。 以前に読んだっきり本棚に眠っていた本を掘り起こして、 気になったところをメモ書きしておきます。 今回は「イシューからはじめよ」です。 アイデア創出のヒントもたくさん載っていま…

「リスペクトする」という言葉で、自分は逃げていないか?

ブログをはじめてついに20記事を超えていました。とりあえず習慣化できていてよかったです。こうやって自分の考えや感情を言葉にすることは、頭の中の整理になりますね。 さて最近、スペシャリストの先生方に関する記事を書きました。 yktyy.hatenablog.com…

「不器用だから手技は苦手」は本当か?

雑記。 研修の振り返りです。手技関連のお話。 私は手技が苦手です。特に穿刺手技。大腿動脈穿刺はなれていますが、中心静脈穿刺、橈骨動脈穿刺、腰椎穿刺などなど、いずれも未だに苦手意識が残っています。 現在血液内科を研修中ですが、実はなかなかに穿刺…

正義の反対は「また別の正義」なのである

総合診療の研修について、なかなかまとまりきらない現状について思うこと。 総合診療専門研修は現在、混沌としています。 研修プログラムを遂行していく上でのシステムやトラブルシューティングなどがうまく機能していないこと自体は大きな問題ですが、それ…