ブログをはじめてついに20記事を超えていました。とりあえず習慣化できていてよかったです。こうやって自分の考えや感情を言葉にすることは、頭の中の整理になりますね。
さて最近、スペシャリストの先生方に関する記事を書きました。
yktyy.hatenablog.com
そして、「スペシャリストの先生方の偉大さ」と書いたりしました。
するとある先生がこの記事を読んでくださり、コメントをくださりました。
その先生もある専門領域のスペシャリスト(というか、ジェネラリストとしてもご活躍されています)のお一人であります。
「スペシャリストもジェネラリストも、患者の良きアウトカムを目指す点において共通していて、アプローチ方法が少し違うだけ。
スペシャリスト=リスペクトすべき存在というドグマははずしてもよいのではないか。先生方がへりくだると、下手すると後輩医師もへりくだることになる。
総診は本当にすごいから、自信をもって淡々と実績をのこしていって、背伸びしすぎず、へりくだりすぎず、そして当たり前にがんばってほしい。」
この言葉をいただいたとき、正直、
「ああ、自分は逃げていたんだな」と思いました。
だれかに総合診療の強みやおもしろさを説明するとき、自信を持って説明しているつもりにはなっていましたが、
臨床現場でスペシャリストの先生方の専門的知識・技術に触れるたび、どこか劣等感のような部分を感じることもありました。(もしかしたら、今もまだ少し感じているのかも。)
そしてこれは、まだどこかスペシャリストとジェネラリストを対比構造で考えていたり、優劣を自分の中で持ってしまっているのかも。
どちらが偉い、すごいとか、患者さんにとってはどうでもいいことはずだと口では言っておきながら、
まだそういう気持ちが心の奥底に残っているのかも。
スペシャリストの先生方をリスペクトするといいながら、自分の立場を勝手に下にみることによって、自分自身の技術やスキルの低さを、なんとか隠したい、許してもらいたいみたいに、逃げて隠れたいみたいな気持ちがあったのかも。
それってなんか卑怯ですよね。
決して驕り高ぶるわけではなく、自分はこの総合診療の道を進むと決めた一人であることを、どこかで自信を持っておかないといけない。
「未来の総合診療のために」とかいって活動しているならなおさらだ。
逃げてはいけない。
ときには休むことも必要だが、逃げてはいけない。
この考え方は、だれかに押し付けるわけでは有りません。
もしかしたらただの勘違い野郎なのかもしれません。
ただ、総合診療を志して数年、少しずつ芽生えてきた使命感のようなものを大切にして、自身への批判的な目線は持ちながら、自信をもって研鑽を積んでいくこととします。
今気がつけてよかった。
先生、ありがとうございます。