総合診療の研修について、なかなかまとまりきらない現状について思うこと。
総合診療専門研修は現在、混沌としています。
研修プログラムを遂行していく上でのシステムやトラブルシューティングなどがうまく機能していないこと自体は大きな問題ですが、それ以上に、総合診療専門研修に抱くイメージや目標・目的、重視するポイントがそれぞれで大きく異なっている点かもしれません。
当たり前ですが、誰かが研修プログラムを改悪しようと動いているわけではないと思っています(そう思いたい)。
そして、総合診療専門研修がより良い研修になるように、修了生が総合診療専門医として胸を張ってその後の医師人生を歩んでいけるような専門医研修となるよう、議論していただいているものと信じたいです。
「正義の反対は悪ではない。正義の反対は「また別の正義」なのである」
それぞれの方々がこれまでに積み上げられてきたキャリアや経験、知見をもとに専門研修の内容を議論してくださっているのかと思います。
ただ、お互いがお互いの正義を信じて突き進み、正義の名のもとに行われる争いの中で、当事者である専攻医の姿がどこかに忘れられているような気がしています。
(そこに様々な大人の事情があることも重々承知しています。)
ただ、
学会ごとの考え方の違いだったり政治的な要因が根底にあるのであれば、それらがメインとなることなく、
そしてこれまで培われてこられたであろうそれぞれの「正義」をぶつけるだけでなく、
当事者である専攻医ファーストで、透明性をもって話し合ってもらいたい。
そんな願いとともに、第一歩として有志の先生方と活動をはじめました。
よろしくお願い申し上げます。
→ https://sohshinchange.wixsite.com/change
※「正義の反対は悪なんかじゃない」の元ネタはクレヨンしんちゃんの野原ひろしでなく、パワプロクンポケット7のキャラクターらしいです。知らなかった。