岡山の家庭医の読書・勉強ブログ

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岡山の家庭医が2021年2月に購入して読んだ本の一覧

2021年2月中に購入した本の一覧です。

今月もまぁまぁな数の本を買っていました。

積読はどんどんと増えていく一方ですが、これはこれで良いのです。「積読こそ完全な読書術」なのです。

yktyy.hatenablog.com

 

 

そして先日、ようやく國分功一郎先生の「中動態の世界」を読み終えました。中動態の理解が深まったのはもちろんのこと、意志や責任について考えさせられるきっかけをもらいました。「はじめてのスピノザ」、「中動態の世界」と続いて、現在は「責任の生成」を読書中です。 

<責任>の生成ー中動態と当事者研究

<責任>の生成ー中動態と当事者研究

 

 

 

 

 

【一般書】

細谷功 「「具体⇄抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問」 → 読了
https://www.amazon.co.jp/dp/4569845991/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_RAKQ5CPV6FQYPPTYK25H?_encoding=UTF8&psc=1

・救急科の指導医におすすめされて購入。コミュニケーションエラーの大半は、話し手と聞き手の抽象度の違いで生まれるものだということが、非常によく理解できました。管理者としての立場でいるとき、プレイヤーそれぞれがどの程度まで抽象的な指示で動いてもらえるか、どこまで具体的な支持が必要になるのか、その見極めが大切ですね。

 

 

●小塩隆士 「日本人の健康を社会科学で考える」 → 読了
https://www.amazon.co.jp/dp/4532358744/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_JV9SECTTBJYTBWWNX8GC

 ・「健康格差」という単語に目を惹かれてジャケ買い。健康格差について勉強したことがある人には、それほど真新しさを感じないかもしれないが、統計学的な分析で考察がなされていて、数字で訴えてくる部分が大きいです。

日本人の健康を社会科学で考える

日本人の健康を社会科学で考える

  • 作者:小塩 隆士
  • 発売日: 2021/01/14
  • メディア: 単行本
 

 

 

●DaiGo 「超影響力」 → 読了
https://www.amazon.co.jp/dp/4396617518/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_NNZ22DQZ34989T7JXPXY

 ・DaiGoさんのビジネス本はなんか買ってしまうんですよね。マーケティングブランディング、コピーライティング、交渉術に関して解説されています。

超影響力 (ノンフィクション単行本)
 

 

 

鷲田清一監修 カフェフィロ編 「哲学カフェの作り方」 → 読了
https://www.amazon.co.jp/dp/4872594673/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_ECWM1ZNRDVH7SR69VZ2N

 ・今度コミュニティ内で哲学カフェを開催することになったので、進行役としてどう振る舞えばよいか参考にするために購入。

 

 

●横山紘一「唯識の思想」
https://www.amazon.co.jp/dp/4062923580/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_HEX2JAN36GDSPS75630B

 ・COTENラジオの仏教のなかで解説されていたのを聴いてからというもの、いつかは勉強してみたいと思っていた「唯識」。自分の周りに展開する様々な現象は、すべて根本的心、すなわち阿頼耶識から生じたもの、変化したもの、と主張する思想のこと。スピノザにつづき、思考のOSが組み替えられるような感じです。

・あ、COTENラジオは非常におすすめです!

cotenradio.fm

唯識の思想 (講談社学術文庫)

唯識の思想 (講談社学術文庫)

 

 

 

●岩田誠「神経内科医の文学診断」
https://www.amazon.co.jp/dp/4560031800/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_CMF1ZTAF71G75MEJBPMV

 ・Amazonのおすすめにでてきたのでポチりました。まだ読めていないので楽しみです。

神経内科医の文学診断

神経内科医の文学診断

 

 

 

●デイビッド・ブルックス「あなたの人生の意味(上)」
https://www.amazon.co.jp/dp/4150505268/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_8P7D5BWCPXDZZ4XP42F7

・これもAmazonのおすすめにでてきてポチりました。ギフトカードがあると、どんどん本を買ってしまいます。

 

 

 

 

医学書

佐藤健太「慢性臓器障害の診かた、考えかた」 → 読了
https://www.amazon.co.jp/dp/4498014103/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_ZYVJ86BH8B943JCH9W47

・書店に並んだと同時に購入し、一気読み。革命の書ではないかと思います。新たな概念の提唱にはじまり、慢性臓器障害のステージごとの対応についてわかりやすく解説されています。私のような家庭医見習いの医師だけでなく、継続外来研修が必須となった初期研修医も読んだほうが良いのではないかと思います。そして、この本を専門医の先生に読んでもらえたら、総合医スペシャリティのひとつを認識してもらえそうです。

慢性臓器障害の診かた、考えかた

慢性臓器障害の診かた、考えかた

  • 作者:佐藤 健太
  • 発売日: 2021/02/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

佐藤健太「レジデントノート増刊 Vol.22 No.17 複雑度別の症例で学ぶ マルチモビディティ診療の考え方と動き方〜多疾患併存状態を読み解き、治療の優先順位をつけ、適切にアプローチする」
https://www.amazon.co.jp/dp/4758116571/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_065GQTZ4XWRCFA1M10PG

 ・こちらはまだ読み切れておらず。マルチモビディティの新たな教科書です。