脂質異常症について、2017年版のガイドラインを参考にしながら記事を執筆していたのですが、なんと今年7月に2022年版が公開されていたのを発見し、「マジスカ学園!」ってなりました。
今から記事を書き直します・・・(泣)。
動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版 はこちら。PDFでどなたでも読めます。
2022年度版の主な改訂点がガイドラインの序章にまとめられているのですが、脂質管理目標値設定のための動脈硬化性疾患の絶対リスク評価手法が、吹田スコアから久山町研究のスコアに変わっていました。
「久山町研究のスコアは、虚血性心疾患と、脳梗塞の中でとくにLDL-Cとの関連が強いアテローム血栓性脳梗塞の発症にフォーカスされていた点が大きい」からとのこと。
また、二次予防の対象として、冠動脈疾患に加えてアテローム血栓症脳梗塞も追加されています。
わたしもまだ読みこめていませんが、動脈硬化性性疾患の予防という観点での正確なリスク評価と治療内容と適用の見極め、そして患者との共同意思決定の重要性は変わらないものかと思いますので、プラクティスを変えるべき点と変えなくてもよい点を吟味していきたいと思います。
※ちなみに、動脈硬化性疾患発症予測ツールも2022年版にアップデートされていました。