自分の想像力の限界を突きつけられる (「正欲」)
朝井リョウさんの「正欲」、読了。
後ろ頭を丸太で殴られたような衝撃。
なんかこう、今まで自分がどれだけ偏った視点で世界を眺めていたんだろうかと。「多様性」って言葉を、軽々しく使っていた自分が少し恥ずかしくなった。
『多様性とは、都合よく使える美しい言葉ではない。自分の想像力の限界を突きつけられる言葉のはずだ。』(p188より)
『「お前らが大好きな ”多様性” って、使えばそれっぽくなる魔法の言葉じゃねえんだよ。」
「自分にはわからない、想像もできないようなことがこの世界にはいっぱいある。そう思い知らされる言葉のはずだろ」』(p337より)
大多数の正義のふりをして、私は誰かの「最後の砦」を奪ってやしないだろうか。
まだ咀嚼できていない考えや思いが混沌としていて、文字に起こしきれない。
ひとまず読み終わったそのままに、記事を残しておきます。