岡山の家庭医の読書・勉強ブログ

岡山の家庭医のブログです。家庭医療、哲学、ビジネス、いろいろ。

コロナ禍での顔面神経麻痺

救急外来で経験した症例。

 

【症例】

30代男性。

1日前からの発熱と、ペットボトルで飲み物を飲むと左の口からこぼれるとのことで受診。鼻汁、咳嗽あり。

5日前に多人数での会食あり。

鑑別は・・・?

 

 

 

 

 

 

 

【診断】COVID-19による末梢性顔面神経麻痺

・翌日のPCR提出検査結果で、SARS-Cov2 PCRが陽性であった。

 

■COVID-19による末梢性顔面神経麻痺

コロナ禍における末梢性顔面神経麻痺はCOVID-19も鑑別に挙げる

・想定される病態は、顔面神経を栄養する血管の虚血。

・髄液所見で特記所見はない

・頭部造影MRI T1強調画像で、病側の顔面神経に高信号がみられるかもしれない

・治療はプレドニゾロン40〜60mg/日×5〜7日間HSVもカバーする目的でアシクロビルを内服しても良いかもしれない。

 

参考文献

www.ncbi.nlm.nih.gov

 
 
 
感じたこと
本当にいろいろな主訴で受診されることの多い疾患ですね。血管炎のように、なんでもアリな感じです。味覚障害は鼓索神経の障害なので、顔面神経麻痺はなんとなく想像はつきます。
2021年現在、全患者に接触歴・行動歴を確認して疑わしかったり、発熱や気道症状がみられている場合には閾値を下げてPCR検査を提出しています。
 
 
 
 
顔面神経麻痺について | よこい耳鼻咽喉科 ホームページ