岡山の家庭医の読書・勉強ブログ

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Yes man(イエスマン)からの脱却

読書記録。

今回は「すぐやるひとの「やらないこと」リスト」という本です。

すぐやる人の「やらないこと」リスト

すぐやる人の「やらないこと」リスト

  • 作者:塚本亮
  • 発売日: 2020/03/12
  • メディア: 単行本
 

 

「やばい、もしかして自分、仕事やるの遅いんじゃないのか・・・?」と思い、本屋で立ち読みしていたら面白くなって、買ってしまいました。

 

「やらないこと」が50項目挙げられていて、どこかで見たことあるような内容もありますが、「わかっていてもなかなかやめられないんだよな〜」というかゆいところをピンポイントでついてくれる、鍼灸的な本です(謎)。

 

 

 

その50項目中でも、当初の目的(仕事早く終わらせたいという気持ち)と若干ずれてはしまいましたが、一番自分に響いたのは、

 

認められようとしない

 

ということ。

承認欲求に関する内容ですね。

欲求なので人間にとって自然な感情ではあり、ポジティブに作用することもあれば、時にはネガティブに作用します。そして私にとっては、ネガティブに働くが多いことに気が付きました。

 

認められようとすると、人の目が気になって、それが判断の基準になります。自分がどうなのかということよりも、他人がどう思うかを重んじるようになってしまうのです。

 

うわ〜、耳が痛いですね・・・。

SNSは本当に承認欲求をみたすためのツールみたいになってましたから。

そして、他人と比較して落ち込んだり、みたいな。

 

 

他人の「すごい」に感化されて「自分ももっと頑張らなきゃ」という思考になりやすい 

それを続けていると、「うまくいかない自分」を出せなくなります。いや、それ以上に、うまくいかない自分を受け入れられなくなります。 

 

 

自分のネガティブな部分に蓋をして生きていくって、本当にしんどいです。

できないことばかりなはずなのに、それを忘れて自分が自分のことを信じれなくなっていってしまう感じです。

 

そして承認欲求を満たすために、この著者が書いてあることと同様、認められたいという思いから、仕事の依頼が来ると何でも引き受けて、「キャパオーバー」になっていました(今はだいぶコントロールできるようになりました)。

 

「自分のためにも、いただいたチャンスはすべてものにしないと!」という気持ちと同時に、「断ったら相手に悪いな」とか、「もしかしたらもう誘ってもらえなくなるかもしれない」みたいな不安がより強くなり、「No」といえない状態、まさに「Yes man」でした。

 

ただこうしていると、本当に自分がやりたいことに時間が避けなくなり、何のために頑張っているのかわからなくなります。

 

この本に書かれてあった、

いまの私は「一度きりの人生なので、今日のこの時間は二度とこない」と考えて、気乗りしない仕事や意義を感じない仕事はお断りするようにしています。 

 この1文に、すこし背中を押されて、私も今は1つ返事になんでもYesというのではなく、少し時間をおいて判断するようにしました(ただし、「これはやりたい!」と強くかんじたことは、すぐにYesと返事しています笑)。

 

「認められたい」といったような、判断の基準を外に置くのではなく、あくまでも自分に基準をおいて、自分の価値観や優先順位を大切にして、仕事を選びたいと思います。

 

 

【参考にさせていただいた本】

すぐやる人の「やらないこと」リスト

すぐやる人の「やらないこと」リスト

  • 作者:塚本亮
  • 発売日: 2020/03/12
  • メディア: 単行本