Evernoteを利用しない日はもはやなく、なくなってしまうと本当に仕事ができなくなるのではないかと思うくらい、欠かせない存在となっています。
様々な活用方法がありますが、自分が活用している1つを紹介。
あ、医師・医学生向けです。
鑑別疾患リストを作っておく
Evernoteで鑑別疾患リストを作っておくと、本当に助かります。
人間の記憶なんて頼りになりません。私の記憶力も例にもれず悲惨なものなので、メモに頼ることが多いです。私は臨床で診断・鑑別に困った時、その症候や所見の鑑別リストをその日のうちに作るようにしています。
以前から参考にしているサイトはこちらです。
※2021/08/14現在、改修中とのこと。再開を待ちましょう。
おそらくEvernoteを活用している医師・医学生なら、すでに自分なりの鑑別疾患リストをいくつも作成しているかと思います。
それらをちょっと使いやすく、少しきれいにまとめる方法を書いておきますね。
①鑑別疾患リストのノートをまとめる「ノートブック」を作る
まずはノートをまとめるノートブックを作成。
名前は何でも良いですが、私は「★症候・所見・鑑別」としています。
②作成したノートブックに鑑別リストを書いたノートを作成
先程作ったノートブックに、早速ノートを作成してみます。
ノートの作成には特に決まりはありません。思い思いのリストを作ってください。
私の場合、まずやることや検査、red flagも合わせてメモしておきます。
③作成したノートのリンクを張ってまとめた、「目次ノート」を作っておく
これをしておくと、結構助かります。
作成していったノートがだんだんと溜まってくると思うので、それらを五十音順に並べた目次ノートをつくってみるとよいです。イメージはこんな感じです。
目次ノートとなるノートを1つ作成してみて、鑑別疾患リストのノートのリンクを五十音順に並べていきます。
鑑別疾患リストのノートのリンクを貼り付ける方法は、以下の通り。
ノートリスト上でノートを右クリックし、Macであればoptionキーを押したままにすると、「ノートリンクをコピー」が「クラシックノートリンクをコピー」に変化するので、それを選択します。
するとクリップボードにノートのリンクが貼り付けられた状態となっていると思うので、その状態で目次ノートの貼り付けたいところで、右クリックで「貼り付け」を選択して貼り付けてください。
command + Vで貼り付けると、ノートタイトルではなくアドレスで貼り付けられてしまいます。文章で書くとわかりにくいですが、やってみるとわかります。
そして目次ノートをつくるとき、大きく3つに分類しているとわかりやすいです。
私は「症候」、「所見」、「いろいろな鑑別・ミミック」に分けています。
1つは「症候」。患者の訴える症状ですね。
客観的なものも混ざっちゃってますが、基本的には患者の訴え、主観的な症状です。
例えば胸痛や呼吸困難、腹痛、背部痛、めまい、などです。
2つめは「所見」。
これには身体所見や、検査データ異常なども含まれます。
例えば肺の空洞性病変、汎血球減少、ばち指、ぶどう膜炎、など。
3つめは「いろいろな鑑別・ミミック」。
特定のシチュエーションでの鑑別など、カテゴリーしにくいリストをまとめてます。あとは症候や所見というより、なにかの疾患に似た症状をきたす疾患の鑑別、つまりミミックをまとめています。
例えば、排便後の急変、繰り返す肺炎・気管支炎、虫垂炎ミミック、敗血症ミミック、などです。
④目次ノートをショートカットに登録しておく
こうしてまとめた目次ノートをショートカットに登録しておくことで、Evernoteをひらいたらすぐに鑑別疾患リストを見ることができます。
ショートカットの登録方法は、ノートリストにある目次ノートのところで右クリックして、ショートカットに登録でできると思います。
以上が、私のEvernoteでの鑑別疾患リスト活用術です。
もちろん目次ノートを作成しなくても、その都度検索すれば見つけることもできますが、やはり目次ノートを作っておくと一覧性も保たれるので、作成をおすすめしておきます。
あとは何より、達成感があります笑。
あと、鑑別疾患リスト作成の参考にしている本の一部も紹介しておきます