岡山の家庭医の読書・勉強ブログ

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どうしたら”必要な情報”が入ってくるのか?(読書記録「考具」①)

読書記録。
趣味で読んだ本です。

 

Facebookのタイムラインでこんな記事が流れてきました。

r25.jp

 

ここで紹介されていたのが「考具」という本でした。
興味が湧いたので、早速Amazonでポチり。お急ぎ便ですぐに届きました。

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

  • 作者:加藤 昌治
  • 発売日: 2003/04/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

イデアを考えるための道具・方法がいくつか紹介されていて、個人的には序盤に書かれてあるイデア創出のためのインプット方法が一番勉強になったので、そこを簡単にまとめました。

 

 

 

 

イデアとは既存の要素の新しい組合せ以外の何のものでもない

「何かを考える時、まず既存のアイデアが自分の頭に入ってきて、それが組み合わさって「新しい」アイデアになり、そして企画という実現可能なカタチになる。」

 

適切な量のインプットがなければ、アウトプットも生まれないということですね。
そしてどんな新しいアイデアも、これまでのアイデアの組み合わせ。

 

「今あなたが集めたい情報とは何か?」
「何を解決しなければいけないのか?」

これらをまず頭にしっかりと刻みつけておく必要があります。

その次に、どうしたら「必要な情報」がはいってくるのか?
そのための考具(考えるための道具)が紹介されていました。

 

 

 

カラーバス

その1つが「カラーバス」という方法。
カラーバスは、注目する視点をいつもと違うジャンルで絞ると発見の幅が広がることを教えてくれる考具。

 

使うタイミングは、特にアテもなく自分にとって使えそうな何かを探す時、もしくはかなり切羽詰まっていて目の前の問題解決に繋がりそうなヒントを探す時、とのことです。

 

本で紹介されているものの1つとして、例えば「今日のラッキーカラーは赤」と意識すると、やたらと赤色のものが目につくようになる。
いままで「見える」状態だったものが、「見る」に変わる。

こうして飛び込んできた一見関係なさそうなものが、自然に集まってしまうことがカラーバスの特徴。

 

色に限らず、「形状」や「音」や「位置」、「動き」なども視点のひとつとして考えられます。
こうして集まったいろいろなアイテムをつなげてみると、新たなアイデアが浮かんでくるかも。

 

 

 聞き耳を立てる

もう一つ個人的にいいなと思ったのが「聞き耳を立てる」という方法。
というか、これは無意識のうちにこれまでもずっとやっていました(笑)

 

割と誰かが話している内容を盗み聴きしていることって多いですよね。
そして意外と知らなかったり、新しい情報が入ってきたりする。


現場調査として情報を手に入れる、間接的なインタビューの役割もあるそうです。

 

本音が語られるとの多い居酒屋だと、ぶっちゃけトークのオンパレードです。
しかしそこにアイデアの種が落ちていることもありそうなのは、なんとなく実感できます。

 

 

この本には、アイデアを生み出すための要素の組み合わせ方、その基本パターンとして「オズボーンのチェックリスト」というものも紹介されていて、チェックリストとして活用できそうなものが有りました。これについては別記事に書きます。