岡山の家庭医の読書・勉強ブログ

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大局的・俯瞰的な未来志向のキャリア戦略 〜ファイナンス型思考〜

 読書記録

 

今回は三好先生の「医療・介護職の新しいキャリア・デザイン戦略 〜未来は自分で切り拓く〜」という本のアウトプットです。

 ここ最近は「働き方の哲学」から得た学びをアウトプットしていたのですが、医療キャリア関連で他の書籍も読んでみました。

 

こちらの本はより医療職のキャリアパスにフォーカスした内容となっており、具体的な方法論も書かれてあって、面白くて一気に読破しました。ビジネス界隈では有名なフレームワークがたくさんでてくるので、マーケティング分野の勉強にもなりました。

 

今回はそのなかでも「ファイナンス型思考」について取り上げます。

 

今を頑張ることで精一杯になってしまっている

  医療・介護職は日々の多忙さから業務に追われ「近視眼的視点」でしか仕事を考えていないことが多いと言われています。特に私のようなまだまだ医師としても未熟な段階では、日々の臨床業務を滞りなく達成していくことだけでも精一杯になってしまうこともあり、学ぶべきスキルや技術も、目の前の問題を解決するためのものになりがちです。

  この本にも、20代でやらなくてはいけないことは専門職としての自立であると書かれており、総合診療専攻医としての今はまず専門職としての自立をめざし、目の前の研修に集中するべき時だと思います。

 

 

 

ファイナンス型思考で未来志向のキャリア戦略を

しかし一方で、目の前のことに向い続けるだけでなく、未来を見据えたキャリア戦略を考える必要があることも重要であると書かれています。

これをファイナンス型思考といいます。

 

ファイナンス型思考は、

・現時点では形もなく、収入が増えるかわからないものに対して仮説を立てて実証する
・自己投資という観点から「業種」「業界」問わずに総体的・客観的に物事を判断する

ことがポイントであり、大局的・俯瞰的な未来志向の思考です。


医療職のキャリアパスとして、例に挙げられているのが下図です。

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(本文より転載)

 

 
この図にある水平線下の「投資部分」に対して、どれだけ蓄えをつくっておけるのか、あるいはそれをいかにして発揮することができるのか考え続けることで、職種の枠にとらわれずに業種、業界を含めた大局的なキャリア選択ができるようになります。
 

これはかつて読んだことのあった「若手医師のためのキャリアパス論」にも書かれてあった、 普段の勉強の20%は未来に向けた勉強をしておくことという内容に似ています。

 

私はちょうどこの図で言うところの一番左の部分にあたっており、図らずも今現在、専攻医として臨床業務を行いつつ、大学院で研究を並行して勉強しているところであります。将来への投資と考えても研究方法論を学んでおくことは将来の武器になるので、今一度気を引き締めて取り組んでみようと思います(できれば、具体的どういった研究につなげたいかを言語化しておきたいですが)。

 

 

【今回参考にさせていただいた本】