岡山の家庭医の読書・勉強ブログ

岡山の家庭医のブログです。総合診療や家庭医療、哲学、ビジネス、いろいろ。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「ジェネラリストは医学の全分野を知っておかないといけない」という誤解

最近、クローズドコミュニティでの「マクウィニー家庭医療学」読書勉強会に参加しております。 マクウィニー家庭医療学 上巻 作者:Ian R.McWhinney,Thomas Freeman メディア: 単行本 総合診療や家庭医療に興味を持ち始めた初期研修医1年目に購入し、当時あま…

透析患者に造影CT検査を行ったら、検査後にすぐ透析したほうが良いのか?

外来当直で疑問に思ったこと。 透析患者における造影CTについて。 高度腎機能障害のある患者に造影CTをとりたいと思ったとき、 すでに透析治療をうけられている患者のほうが造影CT検査にふみこみやすい。 既に腎機能が廃絶しており、それ以上腎機能障害が悪…

なんか疲れているけれど学びを止めたくないとき、活字ではなく動画で勉強する

雑記。 最近、といっても1年位前から、動画を見る機会が格段に多くなりました。 なんか疲れていて読書をしても頭に入ってこなかったりして、だけれどもなんだか何もしないのももったいないしなと思ったとき、動画で勉強するようにしています。 動画の時代と…

セミナーメモ:「コロナ時代につながりを。社会的処方に学ぶ、これからの支援の在り方とは?:PRESENT23」

PRESENT_23 西智弘 「コロナ時代につながりを。社会的処方に学ぶ、これからの支援の在り方とは?」 heisei-kaigo-leaders.com 今日はこちらのオンラインセミナーに参加させてもらいました! 有料セミナーということもあり、すべての内容のメモを記載するのは…

講義メモ:「家庭医VS病院総合医 バトルトーク「なんでそうなるの?」(2020年若手医師セミナー 第2回 )

2020/06/12 19:30〜21:00 2020年若手医師セミナー 第2回 「家庭医VS病院総合医 バトルトーク「なんでそうなるの?」 先程終了。 総合診療のトップランナー、山中克郎先生と藤沼康樹先生のトークとあって、耳の穴をかっぽじって、テレビっこ(古い)になって、…

鑑別疾患:血便

当直振り返り。 虚血性腸炎、結構腹痛が強くでるんですね・・・。 急性腹症のプレゼンテーションで来院されました。 中年女性で「便が出ない」という言葉から当初、腸閉塞らしさを感じていましたが、よくよく聞いてみると 「下痢っぽい排便のあとに少量の血…

ナリワイをつくる(読書記録)

読書記録。 今回は 伊藤洋志 さんの「ナリワイをつくる」です。 読書メモをまず書いて、その後に感想・コメントを書いてみました。 ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方 作者:伊藤洋志 発売日: 2014/03/28 メディア: Kindle版 ナリワイとは、生活の充実…

構造的理解の4つのパターンについて(「イシューからはじめよ」)

読書記録 「読了した本を読み直して、学びを再発見」キャンペーンです。 以前に読んだっきり本棚に眠っていた本を掘り起こして、 気になったところをメモ書きしておきます。 今回は「イシューからはじめよ」です。 アイデア創出のヒントもたくさん載っていま…

「リスペクトする」という言葉で、自分は逃げていないか?

ブログをはじめてついに20記事を超えていました。とりあえず習慣化できていてよかったです。こうやって自分の考えや感情を言葉にすることは、頭の中の整理になりますね。 さて最近、スペシャリストの先生方に関する記事を書きました。 yktyy.hatenablog.com…

「不器用だから手技は苦手」は本当か?

雑記。 研修の振り返りです。手技関連のお話。 私は手技が苦手です。特に穿刺手技。大腿動脈穿刺はなれていますが、中心静脈穿刺、橈骨動脈穿刺、腰椎穿刺などなど、いずれも未だに苦手意識が残っています。 現在血液内科を研修中ですが、実はなかなかに穿刺…

正義の反対は「また別の正義」なのである

総合診療の研修について、なかなかまとまりきらない現状について思うこと。 総合診療専門研修は現在、混沌としています。 研修プログラムを遂行していく上でのシステムやトラブルシューティングなどがうまく機能していないこと自体は大きな問題ですが、それ…

各科研修で見えてきた世界

雑記。ふわっとした研修の記録。 あんまり片意地張った記事ばかり書いているとしんどいので、思いついたままに書きます笑。 現在、内科を中心とした各科ローテーション研修を行っています。 これまで「〇〇科」といった各種内科の専門科研修は行ったことがな…

臨床に活かせる「問い」の立て方を学ぶ

読書記録。 哲学関連の本は、日常のスパイス的に読むことが多いですが、この本は日常に活かせるかたちで、「問い」の立て方を解説してくれています。 「課題発見」の究極ツール 哲学シンキング 「1つの問い」が「100の成果」に直結する 作者:吉田幸司 発売…

「専攻医のための総合診療専門研修を求めて」

本日より、日本専門医機構にむけて、有志の先生方とともに署名活動をはじめました。 署名活動ホームページ 「専攻医のための総合診療専門研修を求めて」 https://sohshinchange.wixsite.com/change 先週T先生より、ぜひとも署名活動をしようとの連絡があり、…