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総合診療専門研修 / 新・家庭医療専門研修_お役立ち情報まとめ(2024/04/16 Update)

総合診療専門研修 / 新・家庭医療専門研修
研修お役立ち情報まとめ
 
Last Update:2024/04/16
 
※この記事に関して※
私(横田)が、総合診療専門研修および新・家庭医療専門研修中に利用・活用していたものもふくめて、専門研修で役立つと思われる情報を、独断と偏見でまとめております。網羅を目的としてはおらず、情報を選別して記載しております。記事の内容に関する責任は私個人に帰属するものであり、特定の団体を代表したものではございません。記載内容に関して問題・不都合がございましたら、こちらのメールアドレス(yktyy4110@gmail.com)までご連絡ください。
 
 
 
目次

◇学会・団体◇

・日本プライマリ・ケア連合学会(JPCA)

http:// https://www.primarycare-japan.com/

新・家庭医療専門医制度 

https://www.shin-kateiiryo.primary-care.or.jp/  

専攻医研修の情報共有・サポートを専攻医が主体となって行っている。
専攻医自身で専攻医部会への登録が必要。
 
・日本専門医機構 総合診療専門研修  https://jbgm.org/ 
総合診療専門研修に関する情報(提出物や専門医試験、説明会の日時など)
 
・日本病院総合診療医学会  http://hgm-japan.com/ 
 
・日本地域医療学会 https://www.jach.or.jp/gakujyututop/ 
 
・日本内科学会 https://www.naika.or.jp/ 
 
・日本在宅医療連合学会 https://www.jahcm.org/
 
 

セミナー・勉強会◇

・JPCA 若手医師のための家庭医療学冬期セミナー
毎年2月ごろに開催。専攻医メインのセミナー。専攻医同士の交流の場としても。
 
・JPCA 秋季生涯教育セミナー
毎年9月ごろに開催。指導医向けではあるが、専攻医ももちろん参加可。
 
・医師と医学生のための 21世紀適々斎塾  https://tekitekisai.com/ 
プライマリ・ケアに関連したトピックで、トップランナーのレクチャーを受けられる。ベテラン医師がメインで参加しているが、若手医師も多く参加している。
 
・PIPC(Psychiatry In Primary Care)セミナー  http://pipc-jp.com/ 
内科診療の現場における精神科疾患の診かたを伝えるセミナー
 
・T&A マイナーエマージェンシーコース https://minoremergency.club/ 
 

◇オンラインコミュニティ◇

・月例!はっちぼっちステーション〜家庭医療コア勉強会〜(Facebookグループ)
月に1回開催。ポートフォリオ作成支援・指導、レクチャーあり。
 
・プライマリ・ケア・フォーラム(Facebookグループ)
総合診療(家庭医療)に関連する勉強会・セミナーの情報が共有される。
 
・ファミラボ 〜プライマリ・ケア医のための家族支援研究所〜(Facebookグループ)
家族志向ケア・家族療法をはじめとした学びを深めるためのグループ。
定期的にオンライン事例検討が開催されており、レクチャー資料も充実。
 
 
 

◇便利ツール◇

・GENOMAKER(S)   https://develop.dialogs.jp/geno/ 
家族図やエコマップ作成に便利
 
・予防医療実践のためのPreventive Medicine Application https://scfm-hm.appspot.com/index 
患者属性ごとに推奨される予防医療について検索できる
 
・地域包括ケア「見える化」システム https://mieruka.mhlw.go.jp/ 
・地域別統計/ 地域医療情報システム https://jmap.jp/cities/search 
・e-Stat (政府統計)  https://www.e-stat.go.jp/ 
地域診断の情報源として活用できる
 
・Perplexity https://www.perplexity.ai/  
文献検索につよいAI。ポートフォリオ執筆の際の文献検索にも便利。
 
・経済的支援ツール https://sdhproject.info/resource-search/ 
患者属性を選択することで、利用可能な経済的支援が表示される
 
・お悩みハンドブック https://compass.graffer.jp/handbook/landing 
質問に答えていくことで、利用可能な社会資源・サービスが一覧で表示される
 
抗菌薬の投与量が表でひとめでわかるアプリ
 
オピオイド計算アプリ オピタン  https://www.crayon-hc.jp/opitan 
 
・聖隷三方原病院症状緩和ガイド 
 
・予防接種スケジュール / Know VPD!   https://www.know-vpd.jp/children/
 

◇参考になるWebサイト◇

Webサイト/ブログ

・家庭医療とは / 北海道家庭医療学センター https://www.hcfm.jp/fm/index.html 
・ジャーナルクラブ / 北海道家庭医療学センター https://www.hcfm.jp/journal/ 
 
・藤沼康樹事務所(仮)for Health Care Professional Development 
 
・Family Medicine 大学
 
・南砺の病院家庭医が勉強記録を始めました  https://moura.hateblo.jp/ 
 
・K. Takagishi(高岸先生) note  https://note.com/calm_hornet327/ 
 
・研修医イマイチ先生の成長日誌 行動科学で学ぶメディカルインタビュー

https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/series/132

行動変容のアプローチや家族志向ケアについてまとまっている

 

・写真で見る「子どもの病気」

https://miyake-naika.com/01sindan/index-kodomo.html#gsc.tab=0

小児診療で遭遇する疾患の写真アトラス

 
・JPCA専攻医部会 note https://note.com/pc_senkouibukai  
 
・総合診療医 キャリアの軌跡  https://sougoushinryoui-career.hatenablog.com/  
JPCA専攻医部会が運営。様々な総合診療医のキャリアが紹介されている。
 

スライド集

・Antaaスライド(登録必要) https://slide.antaa.jp/ 
 
・JHospitalist / Medical update  http://hospitalist.jp/ 
 

動画サイト

・JPCA専攻医部会_専攻医向けレクチャー動画
 
・JPCA 学会会員 e-ラーニング (会員マイページ内)
動画視聴で新・家庭医療専攻医 off-the hob トレーニングの単位も取得できる。
 
 

◇ジャーナル(家庭医療、プライマリ・ケア)◇

・Annals of Family Medicine  https://www.annfammed.org/  
 
British Journal of General Practice https://bjgp.org/ 
 
・ BJGP Open https://bjgpopen.org/  
 
 
・Family Practice https://academic.oup.com/fampra  
 
 
・Journal of General Internal Medicine https://link.springer.com/journal/11606  
 
 
・American Family Physician https://www.aafp.org/pubs/afp.html 
 
・Journal of American board of family medicine https://www.jabfm.org/  
 
・Journal of General and Family Medicine https://onlinelibrary.wiley.com/journal/21897948  日本プライマリ・ケア連合学会の海外ジャーナル
 
 

◇おすすめ書籍◇

家庭医療

・日本プライマリ・ケア連合学会 基本研修ハンドブック 改訂3版
 
・新・家庭医療専門医 ポートフォリオ実例集
 
・ふだんの医療をもっとよくする 総合診療チュートリアル 
 
・新・総合診療医学 診療所 総合診療医学編 第3版
 
・Generalist Masters 7 家庭医療のエッセンス 
 
・マクウィニー家庭医療学(第3版翻訳) 上巻 / 下巻
 
・家族志向のプライマリ・ケア 
 
・患者中心の医療の方法 原著第3版   翻訳
 
・困ったときに役立つ医療面接法ガイド 困難な医師‐患者関係に対処するコツ
 
 

内科・救急

・Common Diseases Up to date  
 
・ジェネラリストのための内科外来マニュアル 第3版
 
・プライマリ・ケア 外来診断目利き術50  

https://www.nanzando.com/products/detail/21351

 

・総合内科流 一歩上を行くための内科病棟診療の極意

https://www.kinpodo-pub.co.jp/book/1984-3/ 

「自分が専攻医の頃に出版されていたら良かったのに」と思えるほど非常によくまとまった一冊。病院総合診療医、病院家庭医は必携。

 

・ホスピタリストのための内科診療フローチャート 第3版
 
・京都ERポケットブック 第2版 https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/108971 
 
・マイナーエマージェンシー 原著第3版 翻訳
 

在宅

・在宅医療コア ガイドブック http://www.chugaiigaku.jp/item/detail.php?id=3523 
 
・在宅医療バイブル<第2版>

https://www.jmedj.co.jp/book/search/detail.php?id=1806

 
・たんぽぽ先生から学ぶ 在宅医療報酬算定 ビギナーズ 改訂2版
在宅医療報酬算定のことを学ぶならまずはコレ
 

緩和

・緩和ケア ポケットマニュアル  改訂2版 https://www.nanzando.com/products/detail/20982 
 
・がん治療医が本当に知りたかった緩和ケアのレシピ
 
・こうすればうまくいく 在宅緩和ケアハンドブック 第3版
 

小児(新生児・思春期含む)

 
・小児の薬の選び方・使い方  小児科専門医の手の内を公開!  改訂5版
 
・乳幼児健診マニュアル 第6版  https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/106781
乳幼児健診の本はひとまずコレ
 
・新生児診療マニュアル 第7版 https://www.tokyo-igakusha.co.jp/b/show/b/1563.html 
 
・ステップアップ 思春期の診かた
 

産婦人科

・お母さんを診よう プライマリ・ケアのためのエビデンスと経験に基づいた女性診療 改訂2版   https://www.nanzando.com/products/detail/20302
 
・周産期医学 Vol.49 2019年増刊号 周産期相談310 お母さんへの回答マニュアル 第3版
 

精神 

プライマリケアのためのこころの診かた
 
・ACP 内科医のための「こころの診かた」
 
・援助者必携  はじめての精神科 第3版 

https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/108298

 
・パーソナリティ障害 https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-63525-5

新書で読みやすく、愛着障害やパーソナリティ障害について概要がつかめる

 

整形、皮膚、泌尿器、眼、耳鼻咽喉科

・プライマリ・ケア整形外科マニュアル
 
・Gノート増刊 Vol.8 No.2  整形診療 for プライマリ・ケア診療所
 
・誰も教えてくれなかった皮疹の診かた・考えかた
 
・皮膚科レジデントマニュアル
 
・みんなの皮膚外用薬 (2024年4月9日に第2版)

https://www.nankodo.co.jp/g/g9784524204632/

 

・外用薬の特性に基づいた褥瘡外用療法のキホン 

https://www.nanzando.com/products/detail/34071

 

その他、個人的おすすめ書籍

・医師・医学生のための人類学・社会学https://www.nakanishiya.co.jp/book/b570799.html

総合診療・家庭医療研修をするにあたり、ぜひ一読をおすすめ

 

・ふつうの相談 https://www.kongoshuppan.co.jp/book/b627609.html 

 

・セルフケアの道具箱   https://www.shobunsha.co.jp/?p=5792

自分自身が読むことによるメリットはもちろんのこと、患者におすすめすることのできるセルフケアの一冊

統合ケアの概念モデル『カオスの虹』について

今更になってようやく、統合ケアの「カオスの虹」がすこしわかってきた気がする。

 

、「Triple Aim outcomes Population health System integration Organisational integration utilization & Cost Professional integration Experience of care Clinical integration Functional integration Universal population Targeted Sub-groups Macro Meso Targeted Individuals Normative integration Micro Targeted Sub-groups Univensal population Meso Macro Integrated care mechanisms」というテキストのグラフィックのようです

 

支援機能の連携である機能的統合(Functional integration)と、文化や価値観の共有をおこなう規範的統合(Normative integration)を基盤としながら、ミクロレベル(個人を対象)では臨床的統合、メゾレベル(グループを対象)では専門職統合や組織統合、マクロレベル(住民レベルを対象)ではシステム統合をおこなっていく。

 

方向性として機能的統合の側面が強ければ、Triple Aim OutcomeのうちのCost & Utilizationが達成されていき、規範的統合の側面が強ければExperience of Careが達成されていく。Triple Aim OutcomeのうちのPopulation healthは機能的統合と規範的統合のどちらも必要となる。

 

藤沼先生のブログエントリーも非常に参考になります。


 

※参考文献および引用元
・Valentijn PP, Schepman SM, Opheij W, Bruijnzeels MA. Understanding integrated care: a comprehensive conceptual framework based on the integrative functions of primary care. Int J Integr Care. 2013 Mar 22;13:e010. 

・Valentijn PP. Rainbow of Chaos: A study into the Theory and Practice of Integrated Primary Care: Pim P. Valentijn, [S.l.: s.n.], 2015 (Print Service Ede), pp. 195, Doctoral Thesis Tilburg University, The Netherlands, ISBN: 978-94-91602-40-5. Int J Integr Care. 2016 May 3;16(2):3.

2023/08/27 東京出張2日目 学会登壇&下北沢で本屋を巡る

東京出張2日目

 

病院総合診療医学会学術総会@日本医科大学  学生セッション登壇
総合診療のサブスペシャリティについて。学生が主体となった企画で、自分は気軽な気持ちで参加した。一応、座長ではある。
そもそも専門医をとったほうがよいのかという議論もでたりして、なかなかおもしろかった。意見の違いをたのしめるようになったのは、自分に余裕ができてきたからかもしれない。ああ、そういう意見もあるよね、みたいな。

 

専門医制度のセッションに座長として登壇しておきながらなんだけれども、個人的には専門医資格はどちらでもよいという考えです。自分の診療や興味の方向性とあっていて、学んで経験していった結果としてとれるようなものくらいにしか思っていません。

 

 学術大会に参加後、下北沢に繰り出す。


本屋B&B。バリューブックスの内沼さんのお店。本と一緒にビールが飲める。選書も素敵。イベントを頻繁に行うから、ホールの本棚はキャスターがついていて動かしやすいようにしている。本屋× カフェ・バー×イベントスペース

 

自分にも本屋ができたらいいな。というか、やっぱりやってみたい。意外とすぐにできるかもしれない。お金は多少かかっちゃうのだろうけれど。どれくらいかかるだろうか。


はじめは移動本屋とかどうだろうか。車に本をいっぱいにつめこんで、まちにくりだす。本をベースに、そのところどころでコミュニティスペースをつくるような、そんな移動本屋。

 

本屋 B&B

 

 

 

2023/08/26 東京出張1日目 神保町で本とカレー

東京出張1日目 

 

飛行機、揺れが大きい。
キャビンアテンダントの何気ないアナウンスが、なぜか印象的だった。「雨雲を通過中のため機体が揺れておりますが、飛行には影響はございません。どうぞご安心ください」。このアナウンスにとても安心できた。飛行機の揺れって結構こわい。もしかしたらこのまま落ちてしまうんじゃなかろうかと思ってしまう。キャビンアテンダントのアナウンス、ありがとう。

 

神保町に繰り出す。
東京って急に雨が降り出すんだなぁ。東京についた途端、大雨が降り出した。ゲリラ豪雨ってやつだろうか。自分の雨男っぷりも発揮できた(?)。降水確率30%ときいていたから、雨はふらないだろうとおもっていたのに。傘はもっていっていなかった。靴もメッシュだし。今度からは必ず折りたたみ傘をもっていこう。

 

噂にきいたとおり、カレーは美味だった。欧風カレー。
昼はガヴィアルでビーフカレー中辛+チーズトッピング+大盛り。夜はボンディでビーフカレー辛口+チーズトッピング+大盛り。正直食べすぎた。

 

 

本を読める店、fuzkue

憧れていたところにようやく行けた。本を読む場所作りへの、徹底したこだわり。時間を忘れて過ごせる場。
顔見知りくらいの近すぎず遠すぎずの程よい繋がりができるような、そんなコミュニティスペースとしての可能性も感じた。

 

 

宿泊先はBOOK HOTEL

本を読むのにちょうどいいホテルだった。エレベータホールのところにも本がおいてあり、部屋の中にもたくさんの本がおいてある。事前にアンケートに答えていたから、おすすめの2冊が準備されていた(けれど、自分にはあまり響かず)。